カードゲームの目指すところ
このカードゲームの目指すところ(アウトカム)は『SDGsの考え方を理解し、対話と協働を通じた地方創生を実現する』ことにあります。やるたびに新たな学びのあるSDGs de 地方創生カードゲームですが、そのなかで私が一番大切にしているパートが、ゲーム終了後の「振り返り」共有の時間です。
カードゲーム体験会の流れ
体験会の流れは、「SDGsと地方創生についてインプット」→「カードゲーム」→「振り返り」で、学びの効果を出すにはどれも不可欠なのですが、その中でもSDGsが自分の血となり肉となるパートが「振り返り」に当たります。
熱中モードの「カードゲーム」
ゲームの最中では、参加者は与えられたプレーヤーに成りきり、シンプルに一喜一憂、悪戦苦闘、工夫しながらのめり込むことが、後の深い学びにつながります。
内省モードの「振り返り」
「振り返り」では、ゲームの結果が良かった人は「現実の世界ではどうか?うまくいかないとしたらそれは何が原因なのか?」を、ゲーム結果が残念だった人は「もしもあの時、他のプレーヤーに違う働きかけをしていたら結果が変わっていたのでは?」などを内省しお互いに共有する時間を持ちます。
ゲームの結果は氷山の一角
ゲーム結果は、参加者・プレーヤー数・最初の手持ちカードの内容などによって変わってきます。同じ結果になることはありません。しかし成功・不成功に至るプロセスには共通項(海面の下に広がる氷の塊)があります。
ファシリテーターの役目
熱中モードの「カードゲーム」を経て、内省モードの「振り返り」へとナビゲートすることで、参加者がその共通項に気づき、自分事として捉えられる環境をいかにつくるかが、ファシリテーターの重要な役目だと私は思うのです。