なぜリーダーに構造思考が必要なのか?

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問い:下の写真の共通点は何だと思いますか?

答え:この写真の共通点は「飛べない」です。

飛行機が発明される前に、空を飛ぼうと色々な構造を考え、大きな翼やたくさんの翼を工夫を凝らしてデザインしていますが、どれも空を飛べなかった飛行機です。

「学習する組織」の著者ピーター・センゲは企業組織が飛翔できない理由を、飛べない飛行機を例えにして次のように語っています。操縦士がどんなに頑張っても、どんな工夫も知恵も役に立たない。どんなに立派な人でも、気高い志を持っていても関係ない。何をやっても出来損ないの発明品を空に飛ばすことはできない。構造的に飛行が不可能なのだ。これら飛翔できない飛行機と同様のことが、組織にも当てはまる。人が本当に望む成果を上げることを、組織の構造が許していないのである。どんなに努力しても、どんなにいい人たちでも、どんなに崇高な目標でも関係ない。構造が整えば達成可能な目標が、構造が整っていないと決して達成できない。(ロバート・フリッツ著「偉大な組織の最小抵抗経路」序文より)

飛行機でも組織でも、目指す目的を果たすには構造を理解することが必要です。プロジェクトや組織を前進させたいと望むなら、まず私たちがいる構造を理解することが必要なのです。なぜなら、その「根底にある構造」がその振る舞いを決定するからです。

私たちがいる構造を理解するにはどうすればいいでしょうか?たいていの場合、最初は目に見えません。また揺り戻しや停滞のパターンを引き起こしている何らかの構造があるかもしれないと知っても、そのパターンや構造が変わることはまずありえません。そのためには適切なトレーニングと実践が必要です。

構造は、様々な要素間の関係性のネットワークで出来ています。多くの場合、ビジョンや願望は、観念や現実やその場の力と結びついています。どのような構造であれ、そこに働く力を正確に理解するには、ある種の深いレベルの観察と洞察が必要です。

構造思考を学ぶことで
・要素がどのように相互に、そして全体と関わり合うか?

・その構造はどのような振る舞いの傾向(揺り戻しor前進)を持つか?
・どのように根底の構造を変えれば、成功がやがて逆戻りするような「揺り戻し」パターンから、成功がさらなる成功の基盤になっていく持続可能な「前進」パターンへ変化するか?
以上が理解でき、活用できるようになります。そして根底にある構造こそが、みんなの振る舞いを決めているかが分かるようになります。

新規プロジェクトやSDGsまちづくりのリーダーが、構造思考を理解し実践に活かせれば、持続可能な未来を創り出す大きな力になることでしょう。

構造思考については 5月14日(土)開催

【新講座】停滞から前進へ SDGsプロジェクト「新しい実践の知恵」 で、基礎と実践方法をお伝えします。興味のある方はぜひご参加ください。詳細・申し込みはこちら https://peatix.com/event/3226622/view

 

 

 

 

 

  • 2022 04.29
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