現代は、便利さという名の甘美な恩恵を手にする一方で、人々の心には奇妙な停滞感や不安が忍び寄っています。その原因を辿れば、多くの場合、それは目標や価値の喪失に行き着くのではないでしょうか。この喪失感こそが、私たちが抱える多くの問題の根底にあるように思えてなりません。
例えば、今日の社会では、多くの人がSNSにおける“いいね”やフォロワー数の増加に熱中し、その結果、現実の生活における真の価値を見失っています。他者との比較が当たり前のように繰り返され、その過程で自らの本来の目標や自己の価値が揺らいでしまうことも珍しくありません。こうした現象は、単なる余暇の楽しみの範囲を超えて、個人の心を浸食しているように見受けられます。
また、仕事においても同様です。人々はしばしば成功や昇進を追い求めるあまり、「何のために働いているのか」という根源的な問いを見失いがちです。その結果、家族との時間や趣味といった、本来大切にすべき価値が置き去りにされることがあります。さらに、広告や流行に影響されるままに必要以上の物を購入し、結果として、自分が本当に求めているものが何であるかさえわからなくなる。自己啓発ブームや成功者の言葉に影響されるあまり、「もっと良い自分にならなければ」という強迫観念に囚われてしまう等々・・・こうして、最終的には「みんなと同じであること」以外に何も基準がない、空虚な存在になり果てる危険が私たちを脅かしています。
こうした現代の風潮の中で、私が構造コンサルタントとして活動を広げたいと思う理由は、まさにこの問題に取り組みたいからです。私は個人や組織に具体的な解決策を提供し、彼らが再び自らの足で前進する力を取り戻せるよう手助けをしたいのです。
実を言えば、私自身もかつては方向性を見失いかけたことがありました。そのときに学び、試行錯誤を重ねながら得た気づきは、人生やビジネスにおいて人々のふるまいを決める根底の構造を理解し、それを再構築する力の重要性でした。この経験こそが、私の活動の原点となっています。
硬い話に聞こえるかもしれませんが、私が伝えたいのはただ一つ、「何が本当に大事なのか」「自分の創り出したい成果は何か」を見つけ、現実を曇りのない目で見極め、必要な作戦を立てて一歩ずつ成果を手にするお手伝いをしたいということです。この目を育てることは、単なる自己満足ではなく、現代という時代において、自分自身を見失わずに生きるための不可欠な術であると信じています。目標や価値を見失った人々に、再びその光を見出すきっかけを提供すること。クライアントが現実を捉え直し、新たな道筋を見出した時の成長の兆し、イキイキとした変化を生み出すこと。それが私の使命であり、私がこの道を選んだ理由です。
便利さの裏側に潜む不安や停滞感を乗り越えるために、本質的な価値を見つめ直し、真に豊かな人生を築く。その一助となることを目指し、私は活動を続けていきたいと思います。
（続き）
活動を通じて提供できる価値
社会全体への貢献
人間的成長と自己のビジョン
結論と呼びかけ
