SDGsを活かすために必要な技術 その1「対話」

この記事は2分で読めます


8月17日(土)午前中のカードゲーム体験会に引き続き、午後からはSDGsを活かすためのワークショップを開催しました。ゲーム体験+ワークショップで10時から16時の長丁場にも関わらず、参加者の皆さんは最後まで熱心に取り組んでいただけました。

ワークショップのテーマの一つは「対話」
地域や経営でSDGsを活かすために最初にやることは関係者の話し合い。話し合いの場では心から創り出したい未来イメージを関係者全員が共有することが大切なのですが、全員が本当に納得のいくまで共有を深められた体験は少ないのではないでしょうか。

ビジョン共有の場でよく陥る2つのパターン
創り出したい未来イメージ(ビジョン)共有の場でよく陥るパターンの一つは、創り出したい未来のことより目の前の問題に話が行ってしまい、問題解決が未来創造に入れ替る「テーマすり替わり」パターン。これは、参加者に目の前の状況に機敏に対応することを長年やってきた、ベテランや中堅が多い場合によく陥ります。
もう一つは、参加者それぞれが抱くビジョンを尊重し引き出すことなく、予定調和のごとく既存の無難なビジョンに落ち着く「対話機能不全」パターン。これは限られた時間の中で結論をださなければならない普段の環境だと、陥りやすいパターンです。

「対話機能不全」への対応方法
対話機能不全に陥らないためには、限られた時間の中で対話の質を高めることが肝要です。今回のワークショップでは、普段の会話でしているような、相手の表情から連想したり、相手が言っていないこと(空白)をかってに埋めてしまわないで、相手の話を真っ白なキャンバスに絵を描くように聴き、話したことを正確に再現する対話のスキル「ピクチャリング」を参加者に体験してもらいました。
今回は参加者には何回か「ピクチャリング」モードでの対話をしてもらったのですが、対話の質が変わったことから生まれる変化を強く実感した方が数人いて、想定以上の効果に驚きました。

ビジョンの共有や現状の理解が必要な場で、対話の質が驚くほど向上する「ピクチャリング」は、地域づくりや事業でSDGsを活かすために欠かせない新たな基本スキルだということが、参加された方々の反応からも実感できましたので、これからも引き続き丁寧にお伝えしていこうと思います。

「テーマすり替わり」への対応方法については改めてお伝えしたいと思います。

  • 2019 08.22
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事