〇SDGsの本質はイノベーション
イノベーション(innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを言います。(Wikipediaより引用)
SDGsの最上位の目標=SDGs17のゴール達成の結果獲得したい成果は “我々の世界を変えること”(transforming our world)です。最高に野心的かつ変革的なビジョン達成に臨む前提は、現状維持ではなく変革(イノベーション)です。つまりSDGs導入はイノベーションそのものということが言えます。
一方現実を見てみると、SDGsの本質を理解し、真摯にイノベーションに取組む覚悟や素地のある組織や企業はごくごく一部です。
あなたがSDGs導入担当者の場合、自分の組織や企業に、本気で変革を受け入れる素地がどれほどあるのかを注意深くチェックすることが必要です。
〇SDGs導入がかえって変革の妨げになってしまう!?
SDGsを経営に導入する試みが多くの企業でされています。
しかし組織のなかにSDGs導入を阻害する抗体があれば、最初はうまくいくように思えたSDGs導入が、組織の抵抗に会い、当初の変革目標はどこへやら、逆に抗体が強化され導入前の状態よりもさらに現状維持体質がひどくなってしまった、SDGsを宣伝行為に使うだけで、自社と社会への変化を起こさないで自己満足に終始しているSDGsウォシュ企業に成り下がってしまったという話が、最近は聞かれるようになりました。
ではどうすれば、副作用に陥ることなくSDGsの導入ができるのでしょうか?
それには事前に組織の構造をよく精査する必要があります。
SDGsウォッシュといったこじれた症状に陥ると、回復させるのに多大のエネルギーを要します。変革の素地が薄い場合、SDGsという“変革”を排除して受け付けない“現状維持”という抗体が組織内に潜んでいますので、まずは組織内のSDGs抗体チェックをしてみましょう。