11月2日(土)大阪産業創造館において職場の幸福感はマネジメントできる！「ほんまもんの部下育成法」 MMOTセミナーを開催します。
今日はそのお知らせと、そもそもMMOTとは何かについて少しばかり詳しくお話ししたいと思います。
■そもそもMMOTとは何なのか
MMOTはManegerial Moment Of Truthの略で日本語では「マネジメントの正念場」と訳されています。MMOTを端的に言うと本質的には「組織の学習プロセス」です。もっと限定して言うと、MMOTは「学習の文脈における対話」です。この学習プロセスをマスターして実践する社員が１００人以上、あるいは組織に半数以上を占めると、それが組織のコアコンピタンスになります。そして組織のコアコンピタンスは最も戦略的な資産のひとつであります。
MMOTを組織学習の面から説明します。真の組織学習では、学んだことを組織内に展開し、共有する力が備わっている。つまり誰かが新しいコンピタンスを獲得すると、それは組織全体の知識ベースに組み込まれていくのです。組織学習なくして企業は変化・進化・発展することができず、コンピタンスなくして企業は戦略実行、市場開拓、事業開発ができません。MMOTは企業が成長し社員が幸せになる、誰でもできる仕事の流儀なんです。
■MMOTで社員が幸せになる根拠
さて、社員一人ひとりに目を向けていきましょう。先ほど私は社員が幸せになるといいましたが、その根拠を説明します。
MMOTの背後には人間的な真実があります。「人は成果あるいは価値を創造することが好きだ」という事実です。人は誰だって大切な何かを創り出すのが好きなのです。これは年齢、性別、国籍、文化、教育などに関係ありません。人は自分が創り出したいと思った大切なことをつくり出すのが大好きなのです。これは性善説ではなく、人間の性質に関する一つの事実です。
■現実の仕事の現場では
ところが仕事の現場では、必ずしもすべての人がプロ意識を持って成果を創り出そうとしているわけではありません。全力を傾けて類まれなる実績を上げようとする人はごくまれです。多くの人は給与分の仕事をして、職を失うことなく、生活を楽しめればそれで十分だと思っています。中にはできるだけきつい仕事はせずに楽をして過ごそうと考える人も少なくありません。MMOTの根底には「人はフェアなゲームではフェアに振る舞う。アンフェアなゲームでフェアに振る舞うと割を食う」という価値観が流れています。
■フェアなゲームとは真実に基づいた仕事をする
フェアなゲームとは何か？それは「真実に基づいた仕事をする」ということです。あいにく世間では、真実に基づく仕事のやり方が標準になっていません。事実を客観的に見て、具体的な成果を上げる方法を見つけ出す。
たとえば、部下を褒めて育てるのがいいのか、叱って育てるのがいいのか、といった議論があります。相手の性格を見抜いて「この部下には厳しく接したほうがいい」「この部下はおだてて持ち上げてやったほうがいい」などの心理操作をする専門家もいます。MMOTの観点からは、こうした部下操縦法は最悪の結果をもたらします。もし相手の心理を見事に読み、なだめすかしたりして相手を動かすことに成功したとしてもそれは一時的なものに過ぎません。上司が自分の意図に従わせるために部下を操縦すれば、そうした操作は必ず信頼を破壊し、長続きしません。心理操作は信頼関係をぶち壊しにするのです。MMOTでは一切の心理操作を否定します。
心理操作を探り合うゲームを完全に止めた時、そこには誰の主観にも左右されない客観的な事実が残ります。特定の仕事についての期待は何だったのか、その期待に対して仕事の実態はどうだったのか。もし一致していなかったら、なぜ一致していなかったのか。どんな現実があったのか。目的に照らして現実を変えるためには何が必要なのか。仕事に責任を持つプロフェッショナル同士の会話が成り立つためには、客観性と現実が絶対に必要なのです。
■ＭＭＯＴ実践のために必要なこと
MMOTを実践するために特別な才能や想像力は必要ありません。働く人がすでに持ち合わせている資質や能力が出発点です。そして仕事に必要なスキルとアプローチは、目的に応じて獲得し、開発し、展開していくことができます。どんな場面で活用しても、その背後には「真実」と「創造」という普遍的な原理と方法があります。
■このセミナーでお伝えすること
このセミナーではMMOTの基本ステップ、率直さをマネジメントするかを学び、あらゆる仲間と生産的に仕事をする方法を詳しくお伝えしていきます。経営者・幹部社員・現場マネージャー、研修・人材開発担当者の皆様の参加を心からお待ちしております。
