目標って「夢」でいいの? それとも「ちゃんとした設計図」?
みなさん、「目標」って聞くとどんなイメージがありますか?
「サッカー部でレギュラーになる!」とか「社長になる!」とか、ワクワクする感じのこと?
それとも、「数学のテストで80点以上とる」「3か月で10キロやせる」とか、ちゃんと測れること?
じつは、「目標」にはいろんな考え方があります。
まず、「コーチング」っていう考え方があります。これは、けっこう自由です。
「どんな目標でもいいんだよ。あなたが『こうなりたい!』と思うことが大事なんだ」
――というスタイル。夢があってやさしいですね。
たとえば、「いつか海外で暮らしてみたいな〜」っていうのも、立派な目標。
その気持ちを大切にしながら、少しずつ行動していこうね、って応援してくれる感じです。
でも、もう一つ、「構造アプローチ」という、ちょっと真面目で現実主義な考え方もあります。
こちらは最初からズバリ聞いてきます。
「で、あなたは何を作りたいの? 何を実現させたいの?」
「その目標、実際に“見える形”で達成できるの?」
たとえば、「海外で暮らしたい」なら、どの国に? いつから? 仕事は? ビザは?
そういうのをちゃんと考えて、動いていこうよ、というのがこのスタイル。
たとえるなら、コーチングは「心の地図づくり」、構造アプローチは「現実の旅の計画表」みたいなものです。
どっちが正しいというよりは、「どんな旅がしたいのか」で選び方が変わってくるんですね。
でも、リーダーとか経営者みたいに「人を引っぱって、結果も出さなきゃいけない」立場の人にとっては、
「気づきました! 成長しました!」だけでは、正直ちょっと物足りないこともあるんです。
「で、何を作ったの?」
「ちゃんと形になったの?」
そう聞かれるのが世の中というもの。
「人間は“成長”という言葉に逃げ込みやすいものです。でも、世の中は“結果”で動いているんです」
ちょっとチクッとするけど、たしかにそうかもしれません。
夢を見るのはすばらしいこと。
でも、その夢を「本当に実現させる」ためには、地図だけじゃなくてスケジュールと予算もいるんです。
さて、あなたの目標は――
ふわっとした「夢」ですか?
それとも、ちゃんと組み立てた「設計図」ですか?