近畿フォーラム2024:子どもと地域、そしてESDの「おもしろさ」

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先の日曜日、近畿地方ESD活動支援センター、環境省近畿地方環境事務所主催 近畿地方ESD推進ネットワークの「近畿フォーラム2024」に参加してきました。題して「子どもたちと地域のかかわりから始まる もっとおもしろいESDの学び」。なにやら壮大なタイトルですが、要するに「学校と地域をどう結びつけるか」という話なのです。

ESD――Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)とは、言葉の響きこそ立派ですが、実際には地道な実践がモノを言います。学校が社会と手を取り合い、未来の担い手を育てるというのは聞こえがいいですが、問題は「どうやって?」である。頭の中で考えるだけなら誰にでもできる。むしろ、「考えただけで満足する」ことこそ、現代教育の最大の病かもしれません。

このフォーラムは、単なる理想論の羅列ではなく、ESDに本気で関わる人々が実例を持ち寄り、知恵を交わす場でした。登壇した古谷校長先生は、「学びの環境をどう整えるか」に心血を注ぐ教育実践者。もう一人の中谷先生は、子どもの内なる情熱を引き出し、主体的な学びへと導くことに尽力する人物。この二人の話を聞いていると、ESDが学校と地域に根づくための前提となる「指標」のようなものが浮かび上がってきます。

要するに、教育において「地域と連携せよ」「社会課題を学べ」といったスローガンを並べるだけでは、子どもは動きません。むしろ、大人の側が「学びとは何か?」を問われているのかもしれません。知識を詰め込むのではなく、現実世界とどうつながるか。そのためには、教室の外へ出る勇気が必要なのかもしれません。

ESDは、きれいごとではなく。だが、それゆえに「おもしろい」のだ。

  • 2025 01.30
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