SDGs計画実践のために必要な「2つの姿勢」

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【手順5】小さな成功を見逃がさず、しっかり評価し共有する

SDGsの取組で創り出したい成果、ビジョンから展望した組織の現状を定義して、緊張構造が確立し、行動計画を策定したら、いよいよアクションの実践に取り掛かります。全社を巻き込み、鳴り物入りでスタートしたSDGsの取組は、長期的で組織の偉大な進化を目指しますが、手順3の緊張構造チャート(変化するリアリティ)の図で書いたように、SDGsなど変革プロセスのスタート当初の変化は、一般的に穏やかで小さなものです。

そこでSDGs導入担当者にとって、大切な2つの姿勢が求められます。

(姿勢1)ささやかなステップをしっかり評価し、小さな成功をみんなで共有する。

注意深く観察していないと、見逃してしまいそうなささやかなアクションでも、少しでもゴールに近づく取組については、SDGs担当部署がしっかり認め、評価してあげることです。

SDGsのようなイノベーションは、反復するたびに学習が起こります。理解と体験が増すごとに効果的な行動に移せるようになります。行動が向上するたびに結果が向上します。各部署での小さなアクションが、土台となり積み重なり、経験を積めば積むほどプロセスが洗練され、能力が向上し、当初からは想像もつかないような高度で効果的な成果を生み出します。

ですので、小さな成功を見逃さず、きちんと評価し全員で中間成果を共有することが大切です。そしてそのサイクルは、創り出したい最終成果を達成するまで続きます。

(姿勢2)失敗は成功への貴重な学びであることを徹底する。

イノベーションに失敗はつきものです。失敗を体験することで学び、徐々に賢い行動がとれるようになります。失敗は、その方法ではうまくいかないことを教えてくれます。その方法でできないことが判明したことは、停滞ではなく前進です。そして、次はより効果的な行動をとることができるようになります。致命的な失敗でない限り、失敗はゴールに近づくための、貴重な情報を提供してくれる、またとない学びの機会ととらえてください。

2つの姿勢をマネージャーが徹底できている組織には、停滞は存在しません。

  • 2020 11.10
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