創造プロセス・構造思考が社会全体の貢献につながるということ

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世の中の仕組みは、大きな川が小さな流れの集まりでできているように、個人や小さな組織に集中的に集まってできています。そして、その個人や組織が「未来を開く切り力」と「主体性」 を取り戻すことができれば、そこから生まれる波紋は自然と周囲に沿って進んでいきます。

自らの手で「未来を切り開く力」と「主体性」を取り戻した個人や企業に変わると、その影響は必然的に周囲へ波及します。例えば、一人のリーダーが明確な方向性を持てば、チーム全体が活気づきます。チームが前向きに動き出せば、その影響は組織全体に広がり、さらには地域社会や業界全体にも波及していくでしょう。ただ気をつけなければいけないのは、理想を語るだけで満足してしまうことです。立派な言葉を並べるのと、それを実際に行動に移し続けるのは、まったく別のことです。

小さな成功を積み重ねることが、やがて社会全体を変えていく。私もそう信じています。でも、「小さな成功」って何でしょうか? 一見すると些細なことでも、目の前の人や組織にしっかり向き合い、それぞれが成長できるように支えることこそが、本当の意味での変革につながるのです。逆に、立派な理想ばかり語って、実際には何もしないのは、意味がありません。私たちにできることは小さなものかもしれません。しかし、小さな成功を一つずつ積み重ねていくことが、大きな社会変革を起こすのだと思います。大きな変革を目指すのではなく、まずは目の前にいる一人一つの組織に構造コンサルティングを誠意を持って提供し、その人たちが未来を開く力をつけるようにすることです。

変革を口にするのは簡単ですが、実際にそれを形にするためには、多くの挑戦と忍耐が必要です。そして、その過程で私たち自身も試されることになり、自分自身も自ずと成長していくものだと思います。まず大事なことは、自分の力を過信せず、むしろ自分の限界を知った上で、構造思考と創造プロセスを誰かのために、社会のために活かしていくという姿勢が大切です。そうすることで、持続可能で意味のある成果が生まれ、社会全体が元気を取り戻すきっかけになるのです。

まずは目の前の一人、ひとつの組織に向けて全力を尽くすこと。そこから始まる変化が、大きな変革につながっていくのです。世の中を変えるというのは、一人ひとりが自分に出来ることをやり続けることでしか達成できないのです。だからこそ、一人ひとりが目標と現状を見据え、慣れ親しんだ問題解決思考ではなく、創造思考・緊張構造を創り出すプロセスに取り掛かり、緊張構造によって前進する勢いを手に入れ、創意工夫あふれる未来を創り出していってほしいと思うのです。

その際、特に私のような真面目な人間(笑)の部類には特に注意が必要です。失敗を恐れるあまり、自分を追い詰めてしまうのは、まじめな人ほど陥りやすい落とし穴です。失敗を恐れて自分を追い込まないことです。失敗とは、ただの経験にすぎません。経験豊かとは失敗の経験が豊富と言っても差し支えないでしょう。そもそもそれがなければ、人は何も学べないのです。失敗したとき、「ああ、ダメだった」と嘆くのではなく、「何を学べたか」を考えることです。「この方法ではうまくいかないと分かった」——それだけでも大きな収穫ではないでしょうか。

創造プロセスで最も大切なことは、自分のことばかりに気を取られないことです。「うまくやれるか」「恥をかかないか」などと考え出したら、それこそ創造の力は萎んでしまいます。大事なのは、自分ではなく、「何を成し遂げたいか」に目を向けることです。それを忘れなければ、たとえ途中でつまずこうと、道は必ず拓けます。

 

☞なぜ構造コンサルタントとしての活動が重要なのか?
☞活動を通じて提供できる価値
創造プロセス・構造思考が社会全体の貢献につながるということ
人間的成長と自己のビジョン
結論と呼びかけ

  • 2025 02.03
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